感謝の法則【人を残すvol.59】

更新:2023/07/10

作成:2021/01/06

経営者向けメールマガジン「人を残す」fromJAIC

感謝の法則

皆 様

 

いつも大変お世話になっております。

HRドクターを運営する株式会社ジェイックの梶田です。

 

2021年です。

 

昨年は、新型コロナに文字通り世界中が振り回されました。

年が変わったところで局面が急激に優しくなることもなく…

 

引き続き、経営の現場では困難をともなう現在と、

予期しがたい未来を考えながらの組織運営が求められます。

 

そんな中、年初にあたり、少しでも2021年の業績維持向上への

ヒントになればと、今月19日(火)の14:00より、

 

「若手の成長が2021年の売上を決める!?

2~5年目研修を通して自走させる5つのアクセル」

 

というオンラインセミナーを担当させて頂くことになりました。

 

やや、挑戦的と言いますか、直接的といいますか…

弊社マーケティング担当がつけたこのネーミングに恥じない

セミナーを実施するのに、いささか重圧も感じております(苦笑)

 

セミナー内容については、こちらのページをご参照ください。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

https://www.hr-doctor.com/seminar/web_attendance/210119hrdc

 

 

テーマは、新人育成なのですが、教育する側の上司や先輩方にこそ、

知っておいていただきたい人材マネジメントの要諦です。

 

75分程度の時間に、この内容を凝縮することが本当に大変なので、

今日は、このセミナーで紹介しきれない、人の成長に不可欠な、

重要なマネジメント法則を先にご紹介します。

 

 

皆様は、1日に何度“ありがとう”という言葉を発しますか?

 

米カリフォルニア大学の心理学教授、ロバート・A・エモンズ氏は、

“感謝する”という思考やそれを表す行動が、その人にとって、

具体的にどのように作用するかを研究しました。

 

中でも、日々感謝の気持ちを日記に綴っている8歳~80歳の

1,000人の方を対象とした調査をした結果…

 

・身体的効能:免疫力向上、血圧安定、痛みの軽減

・心理的効能:ポジティブ感情、覚醒と集中、幸福感の高まり

・社会的効能:外交性向上、孤立感の低下、寛容性、思いやり

 

という効果が実証されたそうです。

 

“レジリエンス”という言葉があります。

再生力、回復力、跳ね返り力などと訳されますが、

 

“逆境や困難な状況にもかかわらず、しなやかに適応して生き延びる力”

と定義されます。

 

要するに、1日1回、感謝の言葉をイメージしてそれを何らかの形で

アウトプットしている人は、困難な状況や環境でも頑張れて、かつ、

健康にも恵まれて、他者にも優しくなれる、というのです。

 

しかも、エモンズ教授は、

 

「意図的ではあっても、“感謝する”ことで、

被験者にはポジティブな効果(幸福や健康や幸運)が見られる」

 

と結論づけています。

 

 

確かに、私事ですが、かれこれ7年近く毎日日誌をつけています。

その中に“今日のよかったこと”という項目があるのですが、

 

そこには、高い確率で、その日の出来事で関わった人、また、

何かをしてもらった場面、その人の顔が浮かびます。

もちろん、自分にとって良い場面も、良くない場面もあります。

 

しかし、たとえその日がストレスフルな1日だったとしても、

誰かへの感謝すべき場面が想起されると、優しい気持ちが芽生え、

自責的な思考も促進されます。

 

 

まさに、現代は、逆境や困難が多く“レジリエンス”の大小は、

人や組織の成長に不可欠な要素です。

 

主体性、意欲、社会性…など新入社員や若手が考えるべきテーマは、

いずれもが、言葉としては簡単でも実践が難しいものです。

 

しかし“1日1回感謝すべきことを見つけてそれを文字にする”

 

これで、逆境に強い心身や社会性が得られるのなら、

それこそ早くに身に付けさせるべきです。

 

 

「マネジメントとは、感謝の心を養うこと」

 

人としての基本的な営みですが、結局のところ、

こういう原理原則のインストールこそが人の成長の基盤です。

 

日々、感謝の気持ちを持ち、それを示すことは、

即、業績につながるとも思えませんし、必ずしも成果を約束しません。

 

ともすれば、それは、誰からも評価されづらい営みです。

 

しかし、そうすることで、少しでも色々な物事に対する

自分の責任を感じ、色々な物事の有難みを感じることは、

 

自分自身の人間性を守る“聖域”であるような気がします。

 

 

若い人たちは、我々、大人の日々の営みを映す鏡のような存在です。

彼らを育成することは、我々自身の育成でもあります。

 

お時間が許せば、1月19日のセミナーをご視聴頂けますと、

幸いに存じます。

 

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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