ミッションや方針を伝える努力
皆様、今号を担当させていただきますジェイックの近藤です。
先週は、丸々一週間、会社に出社せず、
名古屋⇒長野で、研修実施⇒研修受講でした。
名古屋では初めての開催となった、原田隆史氏の講演では、
満席の会場で非常に盛り上がり、
「いままでいろいろセミナーに参加しましたが、一番よかったです。
ありがとうございました」 不動産業 常務取締役
「元気をもらいました」 製造業 代表取締役
「部下の指導に悩んでいた部分が、どうすれば良いか
非常に参考になりました」 運輸業 営業部長
「会社の中で３０代、４０代、５０代がこのような考え方を
理解・実践しないと、２０代が正しい方向にいけない！
そのために、この思想・理論を浸透させます。
企業な人材育成の方向が明確になりました」 梱包業 人事部長
「講演内容がとても面白く、あっという間でした。
とても身になり、よかったです。
未来をイメージし、目的・目標を設定してゴールを目指すこと。
明日から取り組みます」 製造業 課長
「内容がわかりやすかっただけでなく、パワーが感じられた。
方法論だけでなく、熱意も重要であると感じた」 サービス業 役員
と、熱のこもった感想をいただきました。
次回は、大阪で開催します。
詳細が決まりましたら、またご連絡したいと思います。
原田先生の講演の翌日は、研修を行い、その後、
「いい会社訪問」で長野県伊那市の、伊那食品工業さんに伺いました。
その学びの一つを、今日は共有いたします。
■ミッションや方針を伝える努力
私たちは、ミッションやビジョンを掲げ、毎年、年度方針を打ち出し、
半期に一度のキックオフで、全社員を集め、“伝えて”います。
御社ではいかがでしょうか？
伊那食品工業の塚越社長は、
掲げたミッションが伝わっている状態とは、
社員一人一人の行動が、ミッションや方針を
体現しているものになっている状態である
とおっしゃいました。
私たちも、キックオフで伝えた後、月次会議で方針に触れたり、
事業部の会議でも話したりして、“伝えて”いるつもりではありましたが、
“伝わっている”と胸を張ることはできない、と再認識しました。
伊那食品工業の社是は、『いい会社を作りましょう』。
その一つの例が、掃除でした。
社員さんは、始業前７：３０に出社し、
自主的に掃除をしています。
３万平方メートルの敷地には、ゴミも落ち葉も１つも
落ちていない状態です。
社員の皆さんが掃除をしている様子も見学させていただきましたが、
強制され、嫌々やっているのではなく、
実に楽しそうにイキイキと掃除をしていました。
いい会社で働くいい社員、いい社会人。
社是を体現しているのが、掃除ひとつからも良く伝わってきました。
そして、もうひとつ『年輪経営』もご紹介します。
伊那食品工業さんは、５０年連続増収増益です。
しかし、成長目標を大きく掲げ、
懸命に販路を拡大して、増やしてきたのではありません。
毎年、前年を下回らないことだけを決めて、
上回ったものは、社員に投資し、
開発から製造、販売にいたるまで、
トータルで社員の力を高め、実力の伴った
増収増益なのだ、とのことでした。
あまりにも現実離れしているので、伊那食品さんの域までは
すぐにできると言うことはできませんが、私たちも、
日々のコミュニケーション
教育による社員のレベルアップ
折に触れ、繰り返し繰り返し伝えること
ミッションを体現している社員の実例の共有
役員陣、マネージャー陣の率先垂範
で、掲げているミッション・方針を、
社員全員が体現している状態になろう、と誓った次第です。
部下のリーダー陣に働きかけつつ、
まずは、自分が先頭を切って…。
そして、社員の皆がより良い人生を手に入れる環境、
とりわけ、学び、力を高めることができる環境を、
伊那食品工業さんを見習って、もっともっと用意しようと思いました。
よくご存知かもしれませんが、ご興味がありましたら、
伊那食品工業の塚越会長の本もお読みになってみてください。
https://www.amazon.co.jp/dp/4861136334/
