中国古典に見る指導者の条件
皆様、ジェイックの知見寺（ちけんじ）でございます。
上海は、このところ寒暖の差が激しいです。
先週の土曜日は、気温が２０度を超えたのに、
今週の木曜日は最低気温が零下の予報です。
体が追いつきません。
３月になり、私が上海に赴任して丸２年たちます。
実感としては、あっという間でした。
日本で暮らしていた時と比較すると、
多くの違いがありますが、
私にとりまして、重要な違いは
本を読む量が圧倒的に減ったことです。
リアル書籍は、なかなか手に入らないですし、
売っている本もありますが
日本円の定価の３倍くらいします。
キンドルも持っているのですが、
オールドタイプのせいか、どうもなじめずにいます。
結果、同じ本を繰り返し読んでいます。
上海に赴任するときに、１０冊だけ厳選してもってきました。
これらの本を、ぐるぐる繰り返し、読んでいます。
繰り返し読んでも、
読むたびに新たな気づきがあり面白いですし
本の奥深さを感じさせてくれます。
さて、今回は、現在、学んでいる最中の
イーラーニングについてご紹介します。
今後の事業展開のためにイーラーニングについて
インターネットで調べていましたら、
たまたま「gacco」というサイトを見つけました。
いろんなジャンルで、数多くの講座が提供されています。
そして、基本的に無料で提供されています。
運営は、ドコモの子会社。
有名どころでは、脳科学の茂木健一郎さん、
ロボット研究の石黒浩さんも講座をやっています。
私が、今受講しているのは、
「中国古典に見る指導者の条件」
講師は、中国古典を数多く
翻訳していることで知られる守屋先生です。
この講座は、守屋先生が４週にわたり
動画で講義を行い、観た後に確認テストを受けます。
最後に、課題レポートを提出するというカリキュラムです。
ちなみに、講義の章立ては以下の通りです。
第１週
第１章：今なぜ中国古典か－『修己治人』の学
・経世済民
・恩と怨み
・修己治人
第２週
第２章：孔子のめざしたもの－『事上磨錬』の教え
・リーダーに特に必要な二つの要素：智・勇
・不易と流行
・事上磨錬
第３章：信頼される指導者の条件とは－『徳』の教え
・徳者事業之基
・謙
・寛
・仁
・信
・義
第３週
第４章：「韓非子」と性悪説
・性善説と性悪説
・荀子と韓非子
・礼
・仁
第５章：法と術による統治
・リーダーの３つのランク
・項羽と劉邦のリーダー像
・「三国志」の曹操、劉備、孫権の臣下の操縦術
第４週
第６章：危機管理について
・上善如水
・狡兎三窟
・窮則変 変則通
第７章：指導者の要件とは
・司馬遷の見方
・桃李不言、下自成蹊
・文質彬彬、然後君子
・木鶏
・「呻吟語」の見方
動画は、ユーチューブを使って
配信されているのですが、
残念ながら上海から観ることができません。
（ＶＰＮを張っても、ダメでした。）
ただ、守屋先生がお話しされていることは
テキストでもアップされています。
それを読んで、勉強しています。
既に、講座は始まっていますが、今からでも受講可能です。
このメルマガをご覧になられて、
この講座を勉強される方がいらっしゃるかもしれませんので、
一部だけ、講座内容をご紹介します。
リーダーにとって、必要なのは「能力」と「徳」
「能力」とは、与えられた場で
与えられた責任をきちんと果たすこと。
「徳」とは、人柄・人格・人間性。
「能力」で特に重要なものは、「智」と「勇」
「智」とは、洞察力（先見力や対応能力）。
「智」がある人間は物事がまだ形になる前段階で、
動きを察知し、有効な手立てを講じる。
「勇」とは、勇気や決断力。
前に進む「決断」と撤退の「決断」があり、
後者の方が難しい。
中国古典では、
リーダーは「撤退の決断」を
きちんとすべきであると説いている。
「徳」は、「謙」、「寛」、「仁」、「信」、「義」
「謙」は、謙虚、
自分の地位や能力を鼻にかけない、人を見下さない。
「寛」は、寛容、寛大、
目くじらを立てて人を咎めない。
「仁」 は、思いやりの心、
相手の立場になって考える、心の温かさ。
「信」は、嘘をつかない。約束を守る。
「義」は、人の踏み行うべき道。
gaccoについては、以下のＵＲＬをご覧ください。
「中国古典に見る指導者の条件」については、
以下のＵＲＬをご覧ください。
https://lms.gacco.org/courses/course-v1:gacco+ga057+2016_02/about
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皆さんも、ネットで学べるよいサイトを
ご存知でしたらお教えください。
