「7つの習慣(R)」×「原田メソッド」×「ドラッカー」【知見メール177号】

「7つの習慣(R)」×「原田メソッド」×「ドラッカー」

 

皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

 

 

 

先週末、北海道へ社員旅行に行きました。

当初はちょっと曇りがちで、すっきりしない感じでしたが、

日曜日はさわやかな天気に恵まれました。

気持ちよかったですね。

 

新千歳空港から羽田空港までの帰りは、

仕事の関係があり、私一人で移動しました。

 

季節が良かったせいか、あるいは、

前日札幌にてエグザイルのコンサートがあったせいか、

飛行機は満席でした。

同じ便に、修学旅行の高校生の団体も同乗していました。

 

飛行機に乗り込んで、出発前に、

一人だけ白いブレザーを着た

キャビンアテンダントの責任者と思われる方が、

私のすぐ後ろの方のところに来られました。

 

多分、修学旅行をしている高校の責任者らしき方へ、

丁寧なご挨拶をされていました。

何気なくキャビンアテンダントの方の声を聞いていて、

途中から少し違和感を覚えるようになりました。

 

確かに、団体で、何度も利用している責任者の方は、

航空会社にとっては大変重要なお客様だと思います。

特別な対応をしてしかるべきだと思います。

 

ただ、一方、特別扱いをされていない方は、

感覚的に低い扱いを受けていると

感じてしまうのではないでしょうか。

人数的には、こちらの方が圧倒的に多いはずです。

 

 

ここで、ある急成長している

外食チェーンのオーナーのことを思い出しました。

オーナーのS社長は、ブッシュ大統領が

来日されたときにサービングをし、

ブッシュ大統領から感謝状を贈られた、

外食業界では有名な方です。

 

その方は、自分のレストランにお越しになった

お客様に対する挨拶は、

常連客でも、初めてのお客様でも、

ほぼ同じくらいの時間にしているそうです。

 

なぜなら、オーナーである自分が常連客と

長い時間、親しげに話しをしていると、

他のお客様は自分が重要に扱われている

感じがしなくなるからだそうです。

極端に言うと、疎外感を感じさせてしまうとのことでした。

 

 

全員に声を掛けることのできるレストランと、

それはできない飛行機との違いは大きいと思いますが、

自分のこととして置き換えました。

 

弊社でもセミナーを開催する際には、

開始前に懇意にしている方々のところに、

参加のお礼とご挨拶に伺っています。

 

ちょっと気を付けなければと思わされた出来事でした。

 

 

 

さて、今回は、6月20日(木)に実施した

弊社の社内勉強会から、ご紹介させていただきます。

 

この勉強会のタイトルは、

「『日本企業が韓国企業に勝つ4つの方法』

著者が語る日本人ビジネスマンの強みの活かし方」です。

 

新入社員をはじめ若手社員向けに行った勉強会です。

 

 

講師は、リブ・コンサルティング・コリアの部長、

香月義嗣さんでした。

 

 

香月さんは、1980年生まれの33歳。

大手経営コンサルティング会社に入社し、

新卒入社2年目で韓国事業の立ち上げメンバーに抜擢されます。

サムスン、LG電子といった韓国の主要企業の

営業部門のコンサルティングを行うと同時に、

韓国現地スタッフのコンサルタントの育成も担当されました。

現在は、韓国企業だけではなく、

在韓日系企業にも指導を行っています。

 

 

ご自身の初めての著書「日本企業が韓国企業に勝つ4つの方法」は、

ある書店でビジネス書販売1位となり

テレビ朝日やBSジャパンにおいて、

韓国経済通としてコメンテーターを務めてもいます。

 

 

この勉強会の中で、韓国企業・韓国人の強みとして、

「熱心な教育と勉強熱」が挙げられました。

 

韓国の一般的な高校では、

朝8時から18時過ぎまで授業が組まれています。

その後、自律学習と称した個人学習を、

特進クラスでは19時から22時まで

行うことが義務付けられています。

更に、24時までは自発的に勉強するようにと

指導されているのです。

これが、日曜日以外、毎日です。

 

すごいですね。

 

 

そして、社会人になっても、とにかく勉強するそうです。

 

就職・転職で、まず確認されるのが「スペック」

日本語に訳すと「性能」でしょうか?

 

大学の成績以外に、

英語能力試験「TOEIC」のスコア、

資格、留学経験、ボランティア経験など、

企業ごとに必要条件が明示されているそうです。

ある企業では、TOEIC841点、

語学研修経験、ボランティア経験に加え

資格を2種類以上もっていないと、

そもそも応募資格がないのだそうです。

 

 

あと、面白い話もお聞きしました。

以下は、近年、韓国で流行した本です。

 

10代 「夢のために気が狂うほど勉強しろ」

20代 「気が狂うほど勉強しろ」

30代 「再び気が狂うほど勉強しろ」

40代 「勉強、もう一度スタートしろ」

50代 「勉強して死ね!」(死ぬほど勉強しろ)

 

強烈なタイトルですね。

要は、一生勉強し続ける価値観?環境?でしょうか。

 

ですから、韓国には、

サラリーマンとステューデントをあわせた、

「サラデント」という言葉があるそうです。

 

 

サムスンをはじめとした猛烈な環境には

いろんな評価があると思いますが、

香月さんから勉強会参加者に向かって

「価値ある人材」となるためには、

 

「韓国人に負けない努力をして欲しい」

 

とメッセージをいただきました。

 

 

電車の中で、多くの若者やビジネスマンが

スマートフォンでゲームをしているのをみると、

これからの日本は大丈夫なんだろうかと、

個人的には危機感を覚えます。

 

また、香月さんから努力の方向性として、

 

「掛け算でオンリーワンになる」

 

ということを教えていただきました。

 

 

香月さんは、ご自身のことを

 

「経営コンサル × 韓国市場 × 日本人」

 

という掛け算で、オンリーワンになっているとのことでした。

 

 

掛け算でマーケティングや商品力を考えることは、

多くの書籍に書かれていますが、

個人のスキル・キャリアとして使えるのは、

目から鱗でした。

 

 

皆さんのキャリアは、どんな掛け算になりますか?

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 執行役員|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

知見寺 直樹

東北大学を卒業後、大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。

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