「人生を変える質問『○○って、本当は何ですか?』」【知見メール149号】

人生を変える質問『○○って、本当は何ですか?』

 

皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

 

 

先週の火曜日、4月17日に東レの元取締役で

いらっしゃった佐々木さんに講演をしていただきました。

講演の定員130名が予約で満席になり、

更にキャンセル待ちが30名もありました。

 

佐々木さんは、奥様がうつ病、お子様が自閉症という

大変な環境の中で、実績をあげてこられた方です。

きっと多くの方が佐々木さんの考え方や

仕事の仕方について関心があったのだと思います。

 

実際に、佐々木さんとメールでやり取りをしますと、

いろんな工夫を垣間見ることができます。

 

・           挨拶文などはありません。

・           端的に結論のみ、書かれています。本当に結論だけです。

・           送信先に社名や肩書きなどはつけていません。

・           「様」も「さま」としています。

・           「。」が打たれていません。

 

 

ある書籍について佐々木さんに質問をしましたところ、

返ってきたのは以下のメールです。

 

――――――――――――――――――――――――

知見寺さま

 

「そうか、君は課長になったのか」に書いてあります

 

佐々木

――――――――――――――――――――――――

 

時間短縮をここまで徹底しているのかと、感心させられました。

 

 

また、講演で参考になったことをご紹介します。

 

「良い習慣は才能を超える」

 

「ビジネスは予測のゲーム。」

 

「ワークライフバランスとは、定時に帰ることではない。

ワークライフバランスとは、個人と会社が共に成長する戦略の

ことであり、それを実践する仕事の改革である。」

 

「タイムマネジメントは、最も大事なことは何かを

正しくつかむこと。

そのためには、上司に注文を聞くこと。

部下力を高める必要がある。」

 

「タイムマネジメントは、仕事の管理であり、

時間の管理ではない。」

 

「上司とは、一緒に働くと勇気と希望をもらえる人」

 

「運命を引き受けよう」

 

最後のフレーズは、佐々木さんのような

立場の方が仰ると、重みがあります。

 

 

さて、今回は4月15日に参加したセミナーを

ご紹介したいと思います。

 

このセミナーの講師は、ジェームス・スキナーさんです。

私が、バイブルとしている「7つの習慣(R)」の共同訳者でもあり、

その「7つの習慣(R)」研修を行っている

フランクリン・コヴィー・ジャパンの元社長です。

現在は、コンサルタントとして講演やセミナーを実施されています。

 

以前から、ジェームスさんに関心があったのですが、今回、

お付き合いいただいている社長様にご招待いただいて、

初めて講演を聴きました。

 

このセミナーの参加者は、1200名でした。

その1200名の注目を集め、気付きを与える

エネルギッシュさと、聴衆を巻き込む力の強さにびっくりしました。

 

この講演の中で参考になったことを以下ご紹介します。

(私なりの解釈で書いていますので、

実際の講演内容とはことなります。)

 

 

人生を変えるためには、これまでと違う質問をする。

 

その質問は、質の高い質問をする。

質の高い質問とは、具体的にどんな質問かというと、

「○○って、本当は何ですか?」

という質問です。

 

このように、質の高い質問とは、ことの本質にいたる質問です。

 

 

具体的にセミナーで投げかけられた質問は、

 

「お金って、本当は何ですか?」

 

「御社のお客様が買っているのは、本当は何ですか?」

 

 

リッツカールトンのお客様は、泊まる場所や

飲み物・料理を買っているわけではありません。

リッツカールトンのお客様は、

「優雅な気持ち」を買っているのです。

 

たいていのお客様は、物やサービスそのものではなく、

「気持ち」を買っています。

 

 

それを分からずに、顧客満足を高めようとしても、

間違った方向に進んでしまいます。

また、それを知らないと、マーケティングやセールスが

スムーズに行きません。

結果、業績があがらないのです。

 

 

ジェイックのお客様には、何を買っていただいているのか、

考えさせられました。

 

 

 

また、もうひとつ考えさせられた質問は、

 

「うちの競合はどこですか?」

 

です。

 

 

適切な競合相手を選ぶことはとても重要です。

 

一時期、某大手ハンバーガーチェーンは、

Mバーガーを競合相手としていました。

これは、間違っていたんです。

だから、業績が急降下したのです。

 

 

競合相手が変わると、成果を確認する指標が

変わってきます。

 

ある有名なレストランチェーンKの社長が、

店長にする質問は、

 

「今日、お客様は、何人泣かれましたか?」

 

だそうです。

 

レストランに、涙することを期待して行く人は

いるでしょうか?

いないですよね。しかし、このレストランに行くと

感動して泣く方がたくさんいるのです。

顧客の期待を大幅に超えているので、感動し、

リピーターとなり、口コミを広めてくれるのです。

 

だから、経営者の一番重要な役割は、

 

「お客様の期待する以上のビジョンを示し、

それを実現する仕事の基準を決める。

そして、その基準を要求し続ける。」

 

K社の社長は、現場を見にいかないそうです。

現場を見てしまうと、仕事の難しさが理解できてしまい、

高い基準を要求し続けることができなくなるからです。

顧客目線がもてなくなるのです。

 

皆様に質問です。

 

「御社のお客様が買っているのは、本当は何ですか?」

 

「御社の競合はどこですか?」

 

 

 

 

 

 

 

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 執行役員|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

知見寺 直樹

東北大学を卒業後、大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。

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