「売上の話を一切しない合宿研修の効果」【知見メール139号】

「売上の話を一切しない合宿研修の効果」

 

 

皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

 

 

前号にて、内定者に対して行なった、

お茶を飛び込みで売りに行く研修のことを書きました。

 

先週の話ですが、その研修を受けたうちの

おひとりが弊社に来社しました。

 

お茶を販売したときには領収書をお渡しするのですが、

その控えの冊子を手元に持ったままでしたので、

返却にきてくれたのです。

 

 

その際、その内定者が弊社の社員にあるお願いをしました。

 

「お茶売りのときに使っていた紙袋をもらえませんか?」

 

研修の際には、ビニールで覆われた白色の紙袋を

かばん代わりとして使ってもらいます。

 

「社会人になって、つらいときがあったら、

この紙袋をみて、きつくても頑張った気持ちを思い出したいと思うんです。」

 

この方に、紙袋をプレゼントしました。

 

 

この話しを社員から聞いて、

「ゆとり教育での人は・・・・」

「今の若者は・・・」

というフレーズを耳にするのですが、

最近の学生も捨てたものではないな、と思いました。

 

 

 

さて、今回は、先日の土曜日11月19日に、

私が担当する教育事業部にて合宿研修を行ないましたので、

そのご紹介をさせていただきます。

 

 

そもそも、合宿を行なうことになったきっかけは、次の通りです。

 

 

弊社では毎年2回、Q12といわれる組織診断を実施しています。

 

 

そのQ12の結果を、部門全員で、共有し、

この数値をどうやって改善するのかを検討しました。

検討している中で、

 

Q 6;仕事上で、自分の成長を励ましてくれる人がいる

Q11;この半年の間に、職場の誰かが自分の進歩について、

自分に話してくれた

 

という項目に注目をしました。

 

 

そもそも、お互いに、

どうなりたいのか、どんな目標を持っているのか、知らない。

 

成長や進歩も、それぞれの目標に対してどうか、

と話してあげられると良いと思うので、

仕事や人生における夢やビジョンを共有する場を作ろうと、

意見がまとまりました。

 

そして、事業部全員で合宿をすることにしたのです。

 

 

合宿で行った内容は、

大きく3つの構成で個人ワークと話し合いを行ないました。

 

1.現在を知りあう

2.過去を知りあう

3.未来を知りあう

 

この3部構成です。

 

 

11月19日10時に、九十九里浜のすぐそばにある、

民宿に部門メンバー12名が集合することからスタートしました。

 

集合して、まずは「現在を知りあう」ことを

目的としたワークと発表です。

 

メンバー全員の氏名、年齢、生年月日、

家族構成、入社動機、将来の夢、趣味・関心事を書き出すワークです。

 

時間を20分とったのですが、

5,6分でペンの動きが鈍くなりました。

全員頭を抱え、一人ひとりを思い出しながら、

必死に思い出そうとしていたのです。

普段の何気ない会話を必死に思い出すのは大変ですよね。

 

このあと、一人ひとりが、

フォーマットの項目に従って、自分のことを発表します。

発表を聞いて、自分の手元のフォーマットを埋めていきます。

 

ここで、ある男性社員が、

自分の関心事を発表すると大きく盛り上がりました。

 

「実は、◯◯神社で開かれた合コンに参加したのですが、

今、その中のおひとりとたまに食事に行っています。

これからどう進めていけば良いのか考えています。」

 

「え?、神社が合コンを開いているんですか!」

 

 

次に、6人ずつの2つのグループに分かれて、ワークを行ないました。

他のメンバー5人全員に対して、

1)長所(すごいと思うところ、尊敬しているところ)

2)感謝

をカードに書き出します。

その書き出した内容を、本人に伝えて、カードをプレゼントします。

 

自分に対して、長所や感謝の言葉を投げかけられているときに、

顔を真っ赤にしている男性社員が3名いました。

照れくさいようなのです。

 

「褒めることは難しい」とよく聞きますが、

「褒められる」ことも苦手な人が多いと感じました。

 

 

 

この次は、「過去を知りあう」ことを狙いとした

ワークと発表を行ないました。

 

生まれてきてから現在までの、

モチベーションのアップ・ダウンを曲線で表して、

高いところ、低いところの出来事をシートに書き込みます。

その書いたシートを元に、発表を行ないました。

 

 

少し太めの男性社員がいるのですが、彼が、

「中学校で3年間、剣道をやっていました。

県大会で3位になったことがあります。」

と話しました。

 

すると、「え~」っと声が上がります。

機敏に動いている姿が、想像できなかったからです。

 

 

 

最後に、「未来を知りあう」ことを目的としたワークを行ないました。

 

まず、スティーブ・ジョブズの講演を視ました。

You Tubeにあがっている動画です。

有名な動画ですので

ご覧になったことのある方も多いのではないでしょうか。

その動画は、こちらです。

http://www.youtube.com/watch?v=OaMT8fZpEXA

(音声が流れますのでお気をつけください。14分25秒の動画です。)

 

 

そのあとに、ドリームマップを作成するための設問を、

フォーマットに従って答えていきます。

 

この設問は、

「3年後になりたい自分になれるドリームマップ」秋田稲美著 大和出版刊

の付録を参考にしました。

本の詳細はこちらです。

http://www.amazon.co.jp/dp/4804716963

 

 

ドリームマップとは、自分の夢や実現したいことを、

新聞紙大の用紙に、言葉や絵、写真などを使って

ビジュアルにあらわしたものです。

 

 

ドリームマップは下書きまで行ないました。

完成したものを、12月1日に行う、

自事業部の月次会議にて発表してもらう予定です。

 

みんなのドリームマップを見せてもらうのが今から楽しみです。

 

 

ここまで行ないまして、

19時くらいから、バーベキューを始めました。

雨模様のあいにくの天気でしたが、

屋根つきのバーベキュー会場でしたので、全く問題ありませんでした。

みんなで、肉やフランクフルト、焼きそば、豚汁を食べたり、

お酒を飲んだりしながら、研修で得た情報(ネタ)で、

みんなでワイワイと盛り上がりました。

 

 

翌日、朝食を食べて解散したのですが、

帰りの車に同乗していたメンバーに研修の感想を聞くと、

 

「同じ事業部で仕事をしているのに、

あまりに知らないということに気付いてびっくりした」

 

「一緒に仕事をしている仲間のいろんなことが知ることができて良かった」

 

「メンバーとの距離が近く感じています。

今まで以上に良い仕事ができそうです」

 

「感謝の言葉を直接伝え合えたのが良かった」

 

「自分のことをみんながどう思っているのか知ることができて良かった」

 

「自分の未来について、考えることが楽しかった」

 

などの意見がありました。

 

 

この合宿研修を行って、良かったな~あ、と実感しました。

 

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 執行役員|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

知見寺 直樹

東北大学を卒業後、大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。

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