「本当にお恥ずかしい話です」【知見メール117号】

「本当にお恥ずかしい話です」

 

 

皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

先週の土曜日12月18日は、兄の家に兄弟で集まり忘年会を行いました。

 

私が、正月は実家に帰らないため、

兄弟が全員揃う場は忘年会になっています。

 

私は、男3人兄弟なのですが、みんな父親の血を引きお酒が好きなので、

たくさん飲んで、たくさん食べて、盛り上がります。

 

スパークリングワインの乾杯で始まり、

ビール、日本酒、白ワイン、赤ワイン、芋焼酎と、

ちゃんぽん関係なしに飲みまくりました。

 

その際、仕事の話になりました。

 

兄の次男(私からみると、甥っ子です)が、

大学3年生でこれから就職活動をします。

 

その甥っ子に向けた、アドバイスという形で

各々が勝手気ままに、発言しました。

 

兄は公務員で、弟は外資系企業のエンジニアです。

私は、中小企業で仕事をしていますので、

環境や立場はそれぞればらばらです。

 

しかし、仕事観に関しては、びっくりするほど一緒でした。

 

なぜなのかと、みんなで議論して、ひとつの答えを出しました。

それは、「小中学校のときに同じ体験をしているからではないか」でした。

 

 

私の父親は、工事関係の自営業をしていました。

 

田舎の自営業でしたので、土日でも関係なく、

仕事の依頼があればお客さんのところにいきました。

 

よく、父親に連れられて、仕事の手伝いをさせられていました。

 

私が、中学1年のときのことです。

元旦のお昼頃、「水道管が破裂して、家の水が使えなくて困っている」

という電話が入りました。

 

父親は、お酒を飲んでおせち料理を食べている最中でしたが、

お屠蘇気分のまま、(昔の話ですので、飲酒運転とのご指摘はご容赦ください)

私を連れて、修理に行きました。

 

雪が降っていてとても寒い中で、仕事したことを覚えています。

 

修理が終わった後、家の奥さんが、

「元旦なのに、申し訳ありませんね。本当に助かりました。」と

何度もお礼を言って、初めて会った私にお年玉を渡してくれました。

 

3人兄弟がいるのに、何で俺が手伝うんだ!と

最初は不貞腐れた思いをもっていましたが、

お年玉をもらって、良かった!!とすぐに考えが変わりました。現金ですね。

 

 

この話を、忘年会の場ですると、

他の二人とも同じような経験をしているのです。

 

みんな、自分も得をしたことがあると、

今になって、告白していました。(笑)

 

・父親の仕事を目の前で見る

・お客さんから頼まれれば、自分の都合は関係なく、すぐに対応する

・お客さんから、感謝の言葉を直接聴ける

・大人の仕事を手伝う

・お客さんや職人さんなど、大人と会話する

・父親や職人さんに叱られる

・お客さんに褒められる

・お客さんからお金をいただく

 

今になって振り返ってみると、小中学校時代、

父親が有無を言わさず仕事の手伝いをさせてくれたことに、感謝です。

 

 

 

 

さて、今回は、弊社の社員のことについてお話したいと思います。

 

お客様から、弊社の社員に対して、次のようなコメントをよくいただきます。

 

「明るく、元気が良いね!」

「真面目だね!」

「一生懸命だね!」

 

 

ありがたいご評価ですが、一方で

お客様に信頼を受け、様々なご相談をいただき、それに対して

きちんとしたご提案ができているかというと、心元ない限りです。

 

 

若いうちは、元気さや真面目さだけでも、

お客様にご評価いただけますが、20代後半ともなればそうはいきません。

 

ご相談いただけるだけの知識や見識を身につけ、

お客様の状況を理解し分析して、解決策を提示できる

能力を高めないとなりません。

 

ところが、お恥ずかしい話ですが、

新聞を毎日読んでいるのは、弊社の社員で2割もいません。

 

私が新卒で入社した会社は、

コンサルティング会社ということがあるのかもしれませんが、

日経新聞を読んでいるのが当たり前でした。

 

更に言うと、日経新聞を読んでいないと、

上司からは叱られ、同僚からは馬鹿にされたものです。

 

 

弊社でも、日経新聞を読むように

指導をしているのですが、実態は上記の通りです・・・。

 

そこで、来年1月4日の年始会の際に、

時間を取り日経テストを行うことにしました。

 

これは、日経新聞社が行っている、

ビジネスマンとしての一般常識を確認するものです。

 

 

弊社の社長が、先週月曜日の朝礼にて、

「来年の年始会では、日経テストを行います。全社員の成績を発表します。」

と伝えたところ、急に日経新聞やビジネス誌を読む社員が増えました。

 

 

テストをするというと嫌がる社員が多いのですが、

前記の私の父親の例ではありませんが、

良いと思うことは、社員の顔色を気にせず行う

「オヤジのルール」も必要かと思います。

 

 

最後となりましたが、今年一年も

拙い文章にお付き合いくださり、ありがとうございました。

 

皆様が、より良い新年をお迎えになられることを祈念しております。

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 執行役員|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

知見寺 直樹

東北大学を卒業後、大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。

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