「泣ける研修」【知見メール86号】

「泣ける研修」

皆様、こんにちは。ジェイックの知見寺でございます。

 

 

一昨日の、9月7日(月)に、弊社でマネージャー向け研修を行いました。

 

弊社のマネージャーは、事業部長と現場の間に入っている、

まさに現場のリーダーです。

 

研修のタイトルは、

「部下の気持ちを引きつけ、戦う組織を作るリーダーのポイント」です。

 

研修を行うことになったきっかけは、

先月あった、ある部署のマネージャー以上の飲み会です。

弊社の社長も参加していました。

 

お酒が入り、場が盛り上がってきた頃に、

今年からマネージャーに昇進したW君が社長に相談をしました。

 

「チームの目標を達成するために、部下に一所懸命働きかけている

つもりなんですが、手ごたえが全くないのです。

どうしたら、みんなもっと動いてくれるでしょうか?」

 

「最近、自分が空回りしている気がするんです。

ついて来てくれている感じがしないのです。」

 

いろいろと話をしているうちに、感情が高ぶって、涙ぐみながら、

「みんな、自分の都合ばっかりで・・・」

「私は、必死にやっているのに・・・」

「なんで、理解してくれないのか・・・」

と思いのたけが噴き出してきました。

 

その場に参加していた、他のマネージャー達も

同様の悩みを抱えていると、全員が言いました。

 

そこで、マネージャーは、どのように考え、

どのように部下に対応すれば良いのかを学ぶ研修を

急遽、実施することにしました。

 

弊社の良いところは、これまで数多くのコンサルタント・研修講師と

お付き合いをしていますので、テーマと対象が決まれば、

スグにBESTな先生に連絡をすることができることです。

 

ここまでが、研修を行うことになった背景です。

 

研修を行った結果からご紹介しますと、

アンケートの10段階評価で9.4点でした。

 

過去、なかなか目にしたことのない点数です。

参加したメンバー全員が、本当に参考になったと評価しています。

 

では、研修の一部分をご紹介します。

 

この研修では、リーダーシップを検討する題材として、

NHKのプロジェクトXで放映された

「伏見工業高校ラグビー部」のDVDを視聴します。

 

伏見工業高校は、「スクールウォーズ」という番組の

モデルになった高校ですから、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

 

日本代表選手にまで上りつめた山口先生は、

子供を教えたいという気持ちから実業団の誘いを断り教員になります。

赴任したのは、京都一の不良高校、伏見工業高校でした。

 

最初、ラグビー部員たちは、全く山口先生の言うことを聞きません。

練習試合も、全員でボイコットします。

山口先生は、相手高校に一人で行きお詫びします。

 

その年の公式戦で、花園高校(前年度全国大会準優勝)と対戦し、

112対0と記録的大敗をします。

 

そこから、さまざまなドラマがあり、

翌年には、決勝戦で、この花園高校に勝利します。

 

約40分ほどのDVDですが、視ているときから、

ぐすぐすと、涙ぐむ社員が何人もいました。

感動的な番組でした。

 

この映像を視たあとに、グループでディスカッションします。

 

最初、伏見工業高校に山口先生が赴任したとき、

どんな気持ちを生徒に対して持っていたのか?

 

一方、生徒は山口先生にどんな思いを持っていたのか?

 

そして、なぜ生徒は山口先生に教えを請おうとしなかったのか?

 

これらの問いからでてきた意見と照らし合わせて、

現実の自分のチームについて検討をします。

 

このような流れで、最初花園高校と対戦するまで、対戦中、そして大敗後。

さらに大敗後から次に花園高校と対戦するまで、

パートごとに質問を投げかけていきます。

そのパートごとに今の自分に置きかえて考えてもらいます。

 

あるマネージャーが、「本当に腹に落ちる研修でした。」と表現をしていました。

 

研修を行うとき、特に若手を対象とした研修では、

「映像」とそれにフィットした「よい質問」を使うと、

強い気付きと決意を生み出せると感じさせられた研修でした。

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 執行役員|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

知見寺 直樹

東北大学を卒業後、大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。

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