「自分の強みは何?」【知見メール87号】

「自分の強みは何?」

皆様、こんにちは。ジェイックの知見寺でございます。

 

 

皆様は、「さあ、じぶん才能に目覚めよう」という本をご存知でしょうか?

勝間和代さんが推薦をされていると、

いろいろな新聞・雑誌に紹介されていました。

 

この本では、「強み革命」という考え方が紹介されています。

 

どんな考え方かといいますと、

「人はみなそれぞれ一人ひとり才能(特質)を持っている。」

「成長の可能性が最も高いのは、その持っている才能の分野である。」

逆に言いますと、才能を持っていないところは、

改善することを、諦める、捨てる、ということです。

 

一方、コンピテンシーの考え方は、根本的には真逆になります。

コンピテンシーは元々軍事の世界で生まれた考え方です。

 

兵士として、生き残るため、活躍するために必要な能力を定め、

それぞれがある一定レベル以上あることを求めます。

どんなに射撃が上手くても、体力がないと、

戦地ではきっと足手まといになってしまうでしょう。

 

従って、弱点を改善することを求めることになります。

 

私なりに解釈しますと、

「自分の持っている才能(特質)を明確にして、

それをより伸ばし、その強みが生きる分野での活躍を考えることが、望ましい」

というのが、この本の主張になります。

 

とはいえ、仕事をする中で、自分の強みには

なかなか気付きにくいのではないでしょうか。

 

周りから見ると長所のことでも、本人が意識・関心を持っている分野は、

要求水準が高いことが多いので、まだまだ不十分と思っていることが、

よくあるのではないでしょうか?

 

一方、意識していないことは、周囲がもう少し何とかしてよ!と思っていても、

意識していないから、短所と思うことすらありません。

 

ですから、自分の強み、弱みを適切に捉えることは、

案外難しいことではないでしょうか。

 

また、強み、弱みは、ある特質の裏表の関係になります。

 

例えば、他の人に合わせることができる、という良い点(強み)を、

調和性という特質から持っているとします。

ところが一方、調和性という特質から、

断ることができないという傾向を、悪い点(弱み)として持ち合わせます。

 

ですからまずは、自分の持っている特質を

はっきりさせることが、スタートになります。

 

そこで、この本では、自分の特質(才能)を明確にするための、

ストレングス・ファインダーという診断サイトを紹介しています。

(診断を受けるためには、本のカバーの裏面に印字されている、

IDナンバーが必要になります。)

 

この診断は、人の特質を34に分類しています。

その中から、優位を占める5つの特質が、第1位から第5位まで表示されます。

 

ちなみに、私の特質は、以下の通りです。

 

第1位 学習欲

第2位 自己確信

第3位 収集心

第4位 自我

第5位 原点思考

 

本の中に、それぞれの特質についての解説と

どう活かせば良いのかについて書かれていますが、

読んでも、わかったような、わからないような気になります。

 

そこで、この診断を開発したギャラップ社にて、

長年コンサルタントをしていたMさんをお招きして、

社内勉強会を9月19日に実施しました。

 

(実は、Mさんはつい最近、あるご縁でお会いしたのですが、

ストレングス・ファインダーの話をする中で、

偶然ギャラップ社にてコンサルティングをしていたことを知り、

急遽研修をお願いした次第です。)

 

弊社の社員25名と、懇意にさせていただいている

お客様お二人の計27名で行いました。

 

全員分の特質を一覧表にした資料を手元におきながら、

一つひとつの特質について、Mさんに解説をしていただきました。

 

例えば、私の第3位の特質である

「自我」を持つ方をやる気にさせるのは簡単と断言をされました。

兎に角、褒めればいいのだそうです。

褒められたい・認められたい・注目されたい、という欲求が強いのだそうです。

 

・・・・、納得です。

 

 

私の部下も参加しましたが、

部下の特質が明確(あくまでも仮説ですが)になり、

そこから生じる強み・弱みを理解できたことは、役立ちました。

 

また、そのことを全員で共有できたことが、価値があると感じました。

 

持っている特質にはばらつきがありましたので、

自分が持っている特質で、他のメンバーが持っていない特質は、

自分がカバーしてあげる。

 

逆に、自分が持っていない特質は、

その特質を持っているメンバーに支援を求める。

 

チームビルディングに役立つと思います。

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 執行役員|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

知見寺 直樹

東北大学を卒業後、大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。

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