「自社の採用担当者を、社外にもつ」
こんにちは。
ジェイックの知見寺でございます。
今回も、社員採用を上手にしている社長のお話を書きたいと思います。
B社長は、4年前にインターネット広告関連の代理店を設立されました。
設立時は、3名だった会社も、現在は45名にまで成長しました。
今年初めて新卒を6名採用しましたが、それ以外は全て中途採用です。
私は、B社長のご依頼のもと営業研修をさせていただいているのですが、
社員のほとんどが営業職で20代です。
しかも、本当に良い人材が揃っています。
明るいですし、前向きですし、残業・休日出勤を全くいといません。
正直、40人ちょっとの会社とは思えないレベルの社員ばかりです。
あるとき興味に駆られて、B社長に中途採用をどうやっているのか
質問をしました。
すると、
B社長は笑顔で、「うちは、社外に優秀な採用担当者が5人
いるからね。」との回答。
私 「え、社長、どういうことですか?」
B社長 「どうって、言葉の通りだよ。うちの社風や私の好みにあう人を、
連れてきてくれる人が、5人いるんですよ。」
私 「・・・・」
B社長 「きちんというと、優秀な人材紹介のコンサルタント5人と仲良く
しているんです。必ず月に1回は会っていますかね。
そこで、どんな社員が欲しいのかとか、今後どんな営業の展開を
考えているとか、話をしておくと、『社長のところに合うと思う人が
いるんですけど』って連絡が来るんですよ。だいたい毎月10人
くらいは紹介してくれます。10人紹介してもらえれば、悪くても
1人は採用できますよ。 あと、採用の判断について参考になる
意見を言ってもらえますし、何よりいいのが、採用したい人を口説
いてくれるんですよね。」
私 「しかし、社長のところの採用人数ですと、相当なコストですよね。」
B社長 「確かに、支払いが2人分、3人分重なると、相当大きいけど、
求人広告も決して安くはないし、採用できようができまいが 必ず
お金はでていきますからね。人材紹介であれば、採用したときに
しか費用は発生しないから。」
私 「ただ、社長のところは人気業界なので、ネット求人広告でも
かなり多くの応募者が集まると思いますよ。採用一人当たりの
コストで考えたら、大分違う気がしますけど。」
B社長 「そう思うでしょ。 確かに、ネット求人広告を出すと、女性社員
一人が掛かりっきりになるくらい応募があるんだけど、いい人が
いないんだよね。結局、業種で応募してくる人は、表面的なこと
だけで興味を持っている人。インターネットだから、面白そうって
感覚だね。うちは、『自分が成長したい』と心底思っている人を
採用したいんだ。ネット求人広告ではそんな求人を検索できない
でしょ。だから、そんな人材を採用しようと思っても、うまく訴求が
できない。人材紹介で採用している人だと、最初はうちの業界に
興味を持っていませんでしたって人がほとんどだよ。」
B社長は、「優秀な5人のコンサルタントを自分のファン、自社のファンに
していれば、中途採用は必ず上手くいきます。」
と断言をしていました。
5人のコンサルタントの方は、忘年会や社員旅行にまで参加されるそうです。
「ただし、・・・」とB社長が付け加えて仰ったのが、「優秀なコンサルタント
じゃないとダメだよ」とのことでした。
費用は掛かっていますが、継続的に、優秀で、自社にフィットする
人材採用を行っている事例ですね。