知床遊覧船事故で考えたこと【人を残すvol.121】

経営者向けメールマガジン「人を残す」fromJAIC

知床遊覧船事故で考えたこと

皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

上海が、長期のロックダウンに入っています。
いまだに、出口が見通せません。
弊社は、上海に子会社がありますので、日本人赴任者と中国人社員がいます。
毎週、状況の確認をしていますが、食料調達は何とかなっているようです。

中国人からよく聞くフレーズに、

「上に政策あれば、下に対策あり」

があります。

当初は、当局の食糧配給に頼っていましたが、すぐに、マンションごとに
共同購入が立ち上がりました。
イメージは、LINE内でアプリを使って、ひとり親方共同購入事業を
始める感じです。

いろんな食材やお菓子なども調達しています。

まさに、「上有政策、下有対策」です。

さて、今回は、知床遊覧船の事故で考えたことについて書かせていただきます。
私の個人的な見解であることをご了承ください。

4月23日に、痛ましい事故が発生しました。
その事故の報道を目にして、私が考えたことが2つあります。

ひとつ目は、船に乗る際についてです。
元々、山育ちなこともあり、海はめちゃくちゃ怖いものと思っています。
(茅ヶ崎に住んでいますが、砂浜にいるだけで、海の中に入ることはありません。)
ですから、あまり船に乗ることはありません。
思い出してみると、直近で船に乗ったのは、2010年。12年前になります。

それでも、今後、何かの機会に船に乗ることがあるかもしれません。

乗る船を選択する際には、同じ時間帯に複数の船がでている便を選ぶ。
同業他社の船長さんが、
「トラブルが起きたとき、助け合えるように、単独では船を出さない」
と、ニュースで話されているのを聞きました。確かに、その通りですよね。

同じ時間帯に複数の会社が運航している場合には、ネットなどで検索して
3年くらいの間に、小さな事故やトラブルが起きていないのか調べて
どの会社が良いか決める。
ヒヤリハットの「ハインリッヒの法則」ですよね。

結局、船に乗る際には、事前に十分調べておくことになります。
観光地に行って、突然、船に乗ったりしない。

ふたつ目は、重要な個人の情報についてです。
私達夫婦は、お互いにもしものことが起きた時のために、銀行などの口座情報
銀行印はどこにあるか、といったお金周りのことと、自分が契約しているサブスク系
サービスのIDとPASSを共有しています。

お互いが、スムーズに解約などの手続きができるためにです。

ただ、二人同時にもしものケースに遭遇することは想定していませんでした。
今のところ、弟に、私達夫婦の情報が渡るようにできないかと調べています。
例えば、2週間認証がないと、指定したアドレスに自動的にメール送信
されるようなサービスを活用することです。

まだ、これだ!というサービスが見つかっていません。
もし、皆様さんがよいやり方をご存じでしたら
教えていただけると幸いです。

他社で起きた、アクシデント・トラブルから、自社に置き換えて
検討することは多いかと思います。

自社にとって、自分にとって
同様のことが起きないためには、何をすればよいのか?
もし、起きた時には、どう対処すればよいのか?
事前に思考し、必要なことは、実際に実践する。

いわゆるケーススタディでも、思考を自社・自分に置き換えて行うことは
大変効果的です。
考える力のトレーニングにもなります。

会議や研修の場で取り組まれてみては如何でしょうか?

最後となりましたが、今回の事故で亡くなられた方・ご家族の皆様にお悔やみを
申し上げます。また、行方不明の方々の一刻も早い発見を願っております。

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 執行役員|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

知見寺 直樹

東北大学を卒業後、大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。

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