ジュラシック・パークの教訓
いつも大変お世話になっております。
株式会社ジェイックの梶田です。
先日テレビをつけたら
映画「ジュラシック・パーク」の最新作が放送されていました。
「ジュラシック・パーク」が初めて封切られたのは、
1993年の事ですから、もう27年も経ちます。
ご覧になったことはございますか?
琥珀の中に閉じ込められた蚊の体内から、恐竜の血液を
採取して、DNAを採取して恐竜を蘇らせるという出だしに、
とてもワクワクしましたのをよく覚えています。
現在の技術だったら本当にできそうですね。
恐竜は、今から約6550万年前に、巨大隕石の落下により、
絶命したとされるのが現在の定説だそうです。
しかしそれ以前、恐竜たちは約1億6千万年の永きに渡り、
地球上でほぼ一人勝ちのように大繁栄していたそうです。
そもそも、2億5千万年前までは、恐竜以外の生命体も
数多く存在していたそうです。
しかし、ひとつにつながった大陸で巨大噴火が起こり、
大気中の酸素は激減し、大量の二酸化炭素により、
超温暖化と強烈な海洋汚染が広がったそうです。
…歴史を繰り返していないか…心配になりますね…。
この時、地球上の約95%の種が絶滅に追い込まれました。
しかし、極端な酸素欠乏状態が2千万年以上も続いた中、
恐竜だけが生き残ったのです。
その理由は、彼らには、大気中から酸素を効率よく
吸収できる特殊な酸素吸入器官があったからだそうです。
競争相手がバタバタと倒れていくなか、
恐竜たちは我が世の春を謳歌していたのです。
しかし、彼らとて弱点はありました。
元々爬虫類の一種である彼らは、内部の温度調節ができない
「変温動物」なので寒さには弱い生物でした。
寒いと動きが鈍り、暖かい地域でしか活動ができないと、
恐竜同士でのエサの奪い合いが激化します。
そこで、彼らは進化しました。
「大型化」です。
身体を大きくすることで、表面積が広がり保温効果を得られます。
映画にも出てくる凶暴な肉食恐竜Tレックスは体長15メールです。
大きな身体と強力な力で、地表を我がもの顔で支配している姿は
映画でも描写されていましたね。
しかし、6550万年前の巨大隕石により彼らは絶滅します。
両生類や爬虫類、哺乳類でさえも一部は生き残りましたが、
恐竜だけが、全種絶滅の憂き目にあいました。
実は、その理由が「大型化」ゆえと言われています。
隕石の落下は、広島に投下された原爆10億個分、
マグニチュード11以上の地震、高さ300メートル以上の津波、
大爆発とともに、大量の粉塵で太陽光は遮られ、
地球は急速な寒冷に見舞われます。
個体の大きな恐竜は、十分に身を隠すことも出来ず、
その大きな体を養うだけの食料もとることも叶わず、
寒さと飢えで絶滅していきました…
…
このことを教訓にするならば、
組織も、そこで働く人も、
現在の発展の理由をしっかりと自覚する必要があるように思います。
うまく行っているときは、危機意識は薄れ、周りからも煽てられ、
その理由の分析がおざなりになることがあります。
環境が大きく変わり、自らの資質や仕組み、文化やノウハウが
上手く適応した時、組織は大きく発展します。
変化への適応が余儀なくされるコロナ禍の今だからこそ、
いかに我々自身の内部構造を変えられるか。
この世の春を謳歌してきた人類も今試されているような気がします。
「マネジメントとは変化への適応である」
環境の変化を避けては通れません。
しかし、
“顧客のことを顧客以上に考える”という普遍の原則が、
我々の内部構造を進化させ、度重なる環境変化への
適応を実現するのではないか、と思います。
是非、お客様と一緒に進化して参りたいと考えます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
株式会社ジェイック
教育事業部ゼネラルマネージャー
梶田 貴俊