経営層・人事に年代別の採用状況を調査 「採用したいが採れない」のは20代・30代

更新:2024/11/29

作成:2024/11/29

HRドクターを運営する株式会社ジェイックは、株式会社アスマークに調査委託した「年代別の採用状況」に関するアンケート調査の結果を発表します。(回答者数:企業の経営者・人事担当者200名、調査日:2024年9月22日~2024年9月25日)

 

<目次>

採用ニーズと採用状況のギャップは、「20代」「30代」で顕著な結果に

まず、「最も採用したい年代をひとつ選択してください」と質問したところ、「20代」が32.5%、「新入社員(入社1年未満)」が27.5%、「30代」が21.5%、「あてはまる年代はない」が14.0%、「40代」が3.5%、「50代」が1.0%、「60代以上」が0%となりました。加速する売り手市場の中で若手採用の難易度が高まっている状況において、多くの企業が20代を中心とした若年層の採用に強いニーズを持っていることが明らかになりました。
 
次に、実際に「最も採用できている年代をひとつ選択してください」と質問したところ、「新入社員(入社1年未満)」が28.5%、「20代」が24.0%、「あてはまる年代はない」が18.0%、「40代」が13.5%、「30代」が11.0%、「50代」が3.0%、「60代以上」が2.0%となりました。「最も採用したい」との回答との差を比較すると、「新入社員(入社1年未満)」は1ptの差にとどまりましたが、「20代」では8.5pt、「30代」では10.5ptと大きなギャップが見られました。「20代」「30代」が、採用ニーズが高い一方で採用できていない状況が浮かび上がります。
 

 

調査結果へのコメント

今回の調査結果について、ジェイック取締役の近藤は、次のように述べています。

 
「今年9月に厚生労働省が公表した『労働経済の分析』によると、過去半世紀の人手不足が生じた3つの期間(高度経済成長期末期、バブル経済期、2010年代以降)の中で、2010年代以降から現在までの人手不足が最も長期化していることがわかっています。少子化に伴う売り手市場化が加速する中、今回の調査結果では、企業の経営層や人事担当者が、新入社員を『最も採用したい』と考えると同時に、『最も採用できている』と捉えていることがわかりました。一方で、20代・30代では、『採用したい』と『採用できている』の間に約8~10.5ptの差があり、採用ニーズと実際の採用状況にギャップが見受けられます。
 
企業が中長期的な成長を目指す上で、新卒のほか、既卒や第二新卒といった若年層を採用して育成することは有効な戦略です。こうした若年層も売り手市場化が進んでいますが、20代後半や30代の経験者層と比べれば採用しやすいと言えます。当社が支援する中小企業の中にも、採用要件の見直しや入社後の育成施策の充実を図ることで、若年層を採用し戦力化することに成功するケースが増えてきました。基本となる労働条件の整備も行った上で、採用ターゲットの要件を柔軟に考えるアプローチが採用成功の鍵となります。
 
また、能力の見極めや待遇のすり合わせが難しい部分はありますが、40代を採用ターゲットにすることができると、一気に採用しやすくなります。育成やマネジメントを考えた際に、20代や30代がターゲットになりやすいですが、40代のミドル層を採用・マネジメントする仕組みを考えることもひとつです。少子化による絶対的な労働人口の減少は確定した未来です。今後も採用難易度は確実に上がっていきますので、今のうちに自社なりの対応策に取り組んでいくことが大切です。」
 

【調査概要】

調査名称:「年代別の採用状況」についてのアンケート
調査対象:経営者・人事担当者
調査機関:株式会社アスマーク
調査方法:Webアンケート
調査期間:2024年9月22日~2024年9月25日
回答者数:200名(従業員50名以上の企業の経営者100名、従業員100名以上の企業の人事担当者100名)

 

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