早期離職に関するあるデータ
お世話になっております。
HRドクターを運営する株式会社ジェイックにて
取締役 兼 教育事業部長を務めます
東宮美樹と申します。
毎週水曜に定期配信すると伝えておりましたが、
本日の配信になり申し訳ございませんでした。
今回は「早期離職に関する”あるデータ”」について
お話させていただければと思います。
つい先日、ある会社の人事の方とお逢いしたときに、
こんな相談を頂きました。
「4月に入った新人がすでに２人も辞めてしまったんです。
同期の雰囲気も悪くなっているようでして、、、
実は昨年も、この時期に何人か辞めてしまうことがあったんですよ。
給料は同業と比べても悪くない方なんですけど…」
このような「入社から半年も経たずに辞めてしまう」というお声は
多くの企業様からお聞きします。
１人を採用するために、
多くの時間、多くの金額を投資して採用活動を行い、
1人1人の内定者を気にかけ続け、
ようやく無事入社したはずなのに、、、
私達も人材紹介の事業をしていますが、
やっと採用した新人がすぐに、
(それも、本当の仕事の楽しみを味わってもらえずに、)
辞めてしまったときが、一番やるせない気持ちになります。
もっと早く、退職を考えていることに気が付ければ、、、
もっと多く、現場に働きかけることができていれば、、、
そう考え出すと、キリがないのです。
そのような声もあり、
新人の離職に危機感を感じていた私達は、
8年前から、自社で開催しているオープン型新人研修において、
参加者である新人向けのアンケートをとるようにしました。
そして判明したのが、
新人の離職と相関関係にある “あるデータ” でした。
勿論、会社によっては勤務体系や給料、
仕事の内容も離職と関係しているでしょう。
ですが、データとして見ておくべきだと感じたのは、
「尊敬できる先輩・上司が３人以上いると、
離職を考える確率が著しく下がる」
という事実でした。
男子が特に顕著だったのですが、
「尊敬できる上司がいるかどうか」という質問を全体に行い、
以下の３つに分類しました。
「尊敬できる先輩・上司が１人もいない」
「尊敬できる先輩・上司が１～２人はいる」
「尊敬できる先輩・上司が３人以上いる」
その３つにそれぞれ、
「3ヶ月以内に辞めたいと思ったことがあるか」と
質問したところ、【はい】と答えた人の割合が
「尊敬できる上司が1人もいない」と答えた人の内、６５％
「尊敬できる上司が1?2人いる」と答えた人の内、４０％
という高い割合に比べ、
「尊敬できる先輩・上司が３人以上いる」と答えた人は、
わずか１０％しか、退職を考えたことがない、
という結果だったのです。
また、上司に期待することトップ３は
第１位 人間的に尊敬できる（２５％）
第２位 本気で指導してくれる（１７％）
第３位 相談に乗ってくれる（１６％）
・
・
第９位（最下位） 成果を残している（６％）
という結果だったのです。
つまり、新人が上司に対して憧れを抱くのは
「普段の立ち振る舞い」「仕事への姿勢」「情熱」
といった”人間性”の面でした。
それでは、
新人が尊敬できる先輩・上司となる為の
”人間性”とは何か。
ある方は、
「人間性」＝「感性」＋「〇〇」
だといいます。
こちらについては
次回の【ザ・現場ギャップ vol.11 】で
ご紹介させていただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
来週もよろしくお願いいたします。
