管理型?協働型?【ザ・現場ギャップvol.58】

更新:2023/07/10

作成:2019/07/31

東宮 美樹

東宮 美樹

株式会社ジェイック 執行役員

管理型?協働型?

お世話になっております。

HRドクターを運営する株式会社ジェイックにて

取締役 兼 教育事業部長を務めます

東宮美樹と申します。

 

 

 

 

昨日は東京・本日は大阪と

2日連続で、原田隆史先生の

講演会を開催いたしました。

 

原田先生は元々、大阪の荒れた中学校で

体育教師として、生活指導や陸上競技部の

顧問をなさっていた先生でした。

 

原田先生は、そんな荒れた状態の中学校から

陸上競技部の生徒たちを指導して

7年間で13回の日本一を輩出。

 

その実績から

「生活指導の神様」

と呼ばれるほどの先生でした。

 

 

そのような実績から

原田先生の特殊な指導方法は

「原田メソッド」としてノウハウ化され

企業内教育にも導入され

 

「原田メソッド」は今や

カネボウ化粧品、ユニクロやキリンビールなど

そうそうたる企業が原田メソッドを導入し

既に420社8万人のビジネスマンが

受講しているほどのノウハウなのです。

 

 

そして、今回の講演会では

その「原田メソッド」を

お伝えいただくのはもちろん

 

・価値観が変わってきた最近の若者に

どのように接していくべきか

 

・企業としても求められてきた女性活躍を

どのように推進していくべきか

 

という2点を盛り込んでお話しいただきました。

 

 

途中、私もパネルディスカッションとして入り

原田先生との対談のお時間をいただき

会場の皆様からもご質問を頂くなど

非常に有意義な時間にすることができました。

 

今回は、そんな原田先生講演会の中でも

会場での反応が大きかったところを

1点、ご共有できればと思います。

 

 

 

 

「これからの時代、マネジメントの形を

今までのやり方から変える必要がある」

 

ということは、社会一般的にも広く

知れ渡り始めているのではないでしょうか。

 

実際に、若者の育ってきた時代背景や

コミュニケーションのスタイル

興味関心なども以前とは大きく変わり

若者を育成していく必要がある企業は

その対応を求められています。

 

 

 

 

一方、これまでの時代では

いかに、ミスなく効率良く

作業を行えるかどうかが

非常に高い価値となっていました。

 

そのため

「緊張感を持って正しく管理をし

ミスなく効率良く仕事を進める」

というアプローチが是とされてきました。

 

原田先生はこのようなやり方を

「管理型マネジメント 」と表現しています。

 

 

 

ですが、これからの時代

IT・AIが発展・普及していくと

「正確さ」「効率の良さ」

が求められる仕事はIT・AIに

取って変わられてしまいます。

 

その時に、人間が生き残るためには

IT・AIに勝てる部分、つまり

気持ちや感情が必要になってくるのです。

 

例えば

「会話をしてコミュニケーションを図り

メンバーが気持ちよく働ける環境を作る」

とったアプローチなどの事を指します。

 

原田先生はこれを

「協働型マネジメント」と表現されています。

 

 

 

時代が変わり

この「協働型マネジメント」が

求められる場面が増えてきています。

 

ですが、全ての場面において

このマネジメントが適切かというと

そうではありません。

 

大事なのは

「対象や場面を考える」

ということです。

 

 

正確さや効率が求められる時は

「管理型マネジメント」

 

新しいアイディアや

話しやすい雰囲気作りが求められる時は

「協働型マネジメント」

 

といったように

使い分けられるようになることが

これからの時代、リーダーには

求められることなのでしょう。

 

今回の講演ではそのようなことが

学びとなりました。

少しでもご参考になれば幸いです。

 

 

 

今週はここまでとさせていただきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

来週もよろしくお願いいたします。

 

著者情報

東宮 美樹

株式会社ジェイック 執行役員

東宮 美樹

筑波大学第一学群社会学類を卒業後、ハウス食品株式会社に入社。営業職として勤務した後、HR企業に転職。約3,000人の求職者のカウンセリングを体験。2006年にジェイック入社「研修講師」としてのキャリアをスタート。コーチング研修や「7つの習慣®」研修をはじめ、新人・若手研修から管理職のトレーニングまで幅広い研修に登壇。2014年には前例のない「リピート率100%」を達成。2015年に社員教育事業の事業責任者に就任。

著書、登壇セミナー

・新入社員の特徴と育成ポイント
・ニューノーマルで迎える21卒に備える! 明暗分かれた20卒育成の成功/失敗談~
・コロナ禍で就職を決めた21卒の受け入れ&育成ポイント
・ゆとり世代の特徴と育成ポイント
・新人の特徴と育成のポイント 主体性を持った新人を育てる新時代の学ばせ方
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