「ソーシャルスタイル」【ザ・現場ギャップvol.14】

更新:2024/06/15

作成:2018/09/05

東宮 美樹

東宮 美樹

株式会社ジェイック 執行役員

「ソーシャルスタイル」

お世話になっております。

HRドクターを運営する株式会社ジェイックにて

取締役 兼 教育事業部長を務めます

東宮美樹と申します。

 

 

 

今回は「ソーシャルスタイル」について、

お話させていただければと思います。

 

9月に入りましたが、

貴社の新人はすでに現場に配属され、

それぞれの仕事も慣れてきたころではないでしょうか。

 

もしかすると、既に受注をあげ即戦力として

活躍していらっしゃる新人もいるかもしれません。

 

弊社も8月には各部署・支店へ新人が配属され、

教育事業部へきた新人2人も既に周りと馴染み、

明るい雰囲気を作ってくれています。

 

 

一方で、配属後のこの時期に

 

「新人と配属先の上司が上手くいっていない」

というご相談をいただくことも多々あります。

 

 

 

 

 

新人は上司を選ぶことができません。

(あるいは、その逆もしかりです)

 

その為、

どうしても相性の合う・合わないが出てしまい、

コミュニケーションを上手に取れない、

上司部下の組み合わせも

少なからず存在します。

 

ですが、「相性が合わない」という言葉で

片付けてはいけません。

 

 

このまま放置しておくと、

チームとしての成果が上がらないばかりか、

最悪の場合には離職にも繋がってしまいます。

 

 

例えば新人であれば、

 

・冷静に事実ベースで話したい上司に対しては、

落ち着いて客観的事実に基づいて話す

 

・想いを重要視する上司に対しては、

想いを真っ先に伝え、

「こうしたい!」と熱く語りかける

 

と、それぞれの上司毎に

気持ちのよい対応ができると、

上司とも良好な関係を築くことができ、

本人の成長スピードも格段に向上します。

 

 

 

では、どうすればどの相手とも

効果的な関係構築ができるようになるのか。

 

 

 

その手助けとなるのが、

「ソーシャルスタイル」と呼ばれるものです。

 

 

この「ソーシャルスタイル」とは、

アメリカの産業心理学者デビッド・メリル氏が提唱した

コミュニケーション理論のことで、

コミュニケーションを取る際の特徴を

4タイプに分類したものです。

 

 

この4つのタイプに分ける方法は

 

「自己主張度」の高低

(自分の意見を主張するか、周りの意見を聞くか)

 

 

「感情表現度」の高低

(感情を表に出すか、抑えるか)

 

これら2軸の組み合わせによって決まります。

 

 

其々を組み合わせると

 

「エクスプレッシブ/感覚派」

自己主張度(高)×感情表現度(高)

 

「ドライバー/行動派」

自己主張度(高)×感情表現度(低)

 

「アナリティカル/思考派」

自己主張度(低)×感情表現度(低)

 

「エミアブル/協調派」

自己主張度(低)×感情表現度(高)

 

に分けられ、それぞれのタイプによって

その特徴や、好むコミュニケーションの方法などが

異なってくるのです。

 

 

—-<各タイプの例>—-

 

エクスプレッシブ:明石さんま、松岡修三、アニマル濱口

ドライバー:織田信長、本田圭祐、浜田雅俊

アナリティカル:又吉直樹、北村弁護士、明智光秀

エミアブル:温水洋一、笑福亭 鶴瓶、マザーテレサ

 

※あくまでイメージであり、検証はされておりません。

————————

 

 

上司や先輩がどのタイプに当てはまり、

どのようなコミュニケーションを好むのか。

 

この「ソーシャルスタイル」を使い、

上司・先輩のタイプを見極めることができれば

格段にコミュニケーションの質は上がります。

 

その結果、

上司・先輩からの助けを

十分に借りることに繋がったり、

成長できる機会が増えたりします。

 

 

 

最近の若者は、

周り(特に異なる年代の方々)との

コミュニケーションが減っており、

自ら話かけることに

抵抗を感じている人も少なくありません。

 

 

ですが、コミュニケーションは

「スキル」であり、

後からトレーニングで伸ばすことができるのです。

 

 

もし、皆様がこの「ソーシャルスタイル」に

興味がございましたら

 

「ソーシャルスタイル 診断」

 

とネットで検索いただくと

2,3分で簡単に診断ができるものがありますので

活用してみてはいかがでしょうか。

 

 

今週はここまでとさせていただきます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

来週もよろしくお願いいたします。

 

著者情報

東宮 美樹

株式会社ジェイック 執行役員

東宮 美樹

筑波大学第一学群社会学類を卒業後、ハウス食品株式会社に入社。営業職として勤務した後、HR企業に転職。約3,000人の求職者のカウンセリングを体験。2006年にジェイック入社「研修講師」としてのキャリアをスタート。コーチング研修や「7つの習慣®」研修をはじめ、新人・若手研修から管理職のトレーニングまで幅広い研修に登壇。2014年には前例のない「リピート率100%」を達成。2015年に社員教育事業の事業責任者に就任。

著書、登壇セミナー

・新入社員の特徴と育成ポイント
・ニューノーマルで迎える21卒に備える! 明暗分かれた20卒育成の成功/失敗談~
・コロナ禍で就職を決めた21卒の受け入れ&育成ポイント
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