20代・30代正社員の7割が「将来のキャリア」に不安|将来のキャリアに不安があるほど、転職活動実施/転職可能性が高い

更新:2024/06/11

作成:2024/06/10

東宮 美樹

東宮 美樹

株式会社ジェイック 執行役員

株式会社ジェイックの子会社で、日本最大級のキャリア面談プラットフォーム「Kakedas(カケダス)」を運営する株式会社Kakedasは、20代・30代の正社員を対象とした「キャリア形成」に関する意識調査の結果を発表します。(回答者数:400名、調査日:2024年4月25日-4月30日)。

 

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<目次>

将来のキャリアについての悩み・不安:1位「少しある」(44%)、2位「強くある」(25%)

「将来のキャリアについての悩み・不安」について質問したところ、「少しある」が44%、「強くある」が25%、「あまりない」が20%、「まったくない」が11%となり、「ある」と回答した人は約7割となりました。

 

今、将来のキャリアに関する不安や悩みはありますか?

 

今後のキャリア展望:「あまり明確ではない」/「まったく明確ではない」の合計は7割強

「今後のキャリア展望」について質問したところ、「あまり明確ではない」が45%、「まったく明確ではない」が27%、「ある程度は明確」が23%、「非常に明確」が5%となり、今後のキャリア展望について「明確ではない」と回答した人が合計7割強となりました。

 

今後のキャリア展望を、どのぐらい明確に描けていますか?

 

今後のキャリア形成に際する転職の可能性: 「転職活動を行っている/転職の可能性があると思っている」は約6割

「今後のキャリア形成に際する転職の可能性」について質問したところ、「具体的に求人応募や面接などの転職活動を行っている」が4%、「転職の可能性はあると思っており、サイト登録や情報収集は随時行っている」が20%、「転職の可能性はあると思っているが、具体的な活動はしていない」が38%、「転職する可能性はない」が26%、「分からない」が12%となり、「転職活動を行っている/転職の可能性はある」と回答した人は約6割となりました。

 

今後のキャリア形成に際して、転職する可能性はあると思いますか?

 

転職活動を行っている/転職可能性はあると回答した方の「将来のキャリア形成への不安度」

上記1つめと3つめの設問、「将来のキャリアに関する悩みや不満」と「転職する可能性」についての回答の関連性を当社が分析したところ、「悩みや不安が強くある」と回答した人の82%が「転職活動を行っている」または「転職の可能性があると思っている」と回答するなど、キャリア形成への悩みや不安が強い人ほど、転職活動を行っているか、または転職の可能性があると思っていることがわかりました。

 

「将来のキャリア形成への不安度」と「転職の可能性」の関連性

 

キャリア形成に不安な時に取りそうな行動:1位「友人や家族に相談してみる」(37%)

「キャリア形成に不安な時に取りそうな行動」について複数回答で質問したところ、「友人や家族に相談してみる」が37%、「転職サイトで求人情報を見てみる」が34%、「キャリア形成につながりそうな資格を調べてみる」が32%、「何もしない」が26%、「自己啓発に取り組んでみる」と「副業を検討してみる」が25%、「上司に相談してみる」が18%、「仕事に打ち込む」が17%、「上司以外の社内に相談してみる」と「ダイレクトリクルーティングサイトに登録してみる(スカウトをもらってみる)」が16%、「紹介会社のキャリア面談を受けてみる」が14%となりました。

 

キャリア形成に不安を感じた時、自分が取りそうな選択肢を教えてください

 

調査結果へのコメント

今回の調査結果について、株式会社ジェイック執行役員兼株式会社Kakedas取締役の東宮は、次のように述べています。

 

「今回の調査結果から、20代・30代正社員の約7割が将来のキャリアに不安や悩みを抱え、今後のキャリア展望も明確ではないことがわかりました。さらに、キャリア形成への不安が強いほど転職予備群であること、キャリア形成に不安を感じたときは『友人や家族への相談』や『求人情報の閲覧』を行うことがわかりました。

 

特に興味深いのは、キャリア形成への不安が強くなるほど、転職活動を行っているか、転職可能性が高いと思っている割合が高まるという結果です。終身雇用の時代が終わり、個々の労働者が自らキャリア形成を行うこと(キャリア自律)が求められる中で、労働者のキャリアに対する関心はとても高まっています。そのような中、キャリアへの不安を解消または軽減する選択肢に「転職」が浮かんでくることは、組織のマネジメント・人材育成をするうえで注視すべき事実です。

 

企業は、社員の離職防止やエンゲージメント向上のために、社員一人ひとりのキャリア自律を促進するとともに、キャリア安全性(自分のキャリアについて長期間、安全な状態でいられるかどうかを認識できる度合い)を高めることが重要になります。キャリア安全性を高めるには、キャリア研修などでキャリア自律の概念を浸透させた上で、キャリア展望を明らかにする、また、描いたキャリア展望に向けて行動するために上司や人事との1on1や外部のキャリアコンサルタントとのキャリア面談を提供していくことが有効です。不安を解消するうえでは、自分の現状や成長、今後得られるスキルや経験・市場価値の向上について、具体的、また客観的に認識する機会を提供することも大切です。」

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調査概要

調査名称:「キャリア形成」に関する意識調査
調査対象:20代・30代の正社員
実施機関:株式会社Kakedas(株式会社アスマークに調査を委託)
調査方法:Webアンケート
調査期間:2024年4月25日-4月30日
回答者数:400名

 

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著者情報

東宮 美樹

株式会社ジェイック 執行役員

東宮 美樹

筑波大学第一学群社会学類を卒業後、ハウス食品株式会社に入社。営業職として勤務した後、HR企業に転職。約3,000人の求職者のカウンセリングを体験。2006年にジェイック入社「研修講師」としてのキャリアをスタート。コーチング研修や「7つの習慣®」研修をはじめ、新人・若手研修から管理職のトレーニングまで幅広い研修に登壇。2014年には前例のない「リピート率100%」を達成。2015年に社員教育事業の事業責任者に就任。

著書、登壇セミナー

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